旅行年月:2018年4月
本日は、奈良県東北端と三重県の県境に位置する曽爾村にある曽爾高原へ行ってみたいと思います。
曽爾高原はススキが広がる草原で、本来ならススキの穂が金色に輝く秋の風景が一番見ごたえがあり、観光客も多いようですが、その他季節も四季折々の風景を楽しめます。
今回はその曽爾高原の遊歩道から亀山峠まで上がり、日本三百名山の一つ倶留尊山(くろそやま-標高1,038m)の頂上まで行きます。
名張駅の西口のバス停から太良路(たろじ)まで行きます(太良路のバス停にはトイレもあります)。次の葛(かずら)のバス停からも行けますが、今回は手前の太良路から行ってみることにしました。(葛からは若干遠いかもしれません)
太良路バス停から曽爾高原ファームガーデンまで徒歩20分ぐらいで、そこから曽爾高原までは少々遠く30分弱ぐらいでした。
道はほとんどアスファルト道路を行きますが、途中少しだけショートカットできる山道遊歩道もあります。(徒歩でも曽爾高原まで迷うことはないかと思います。)
曽爾高原内にはいくつか遊歩道がありますが、まずはお亀池*(鳥のさえずりやたくさんのカエルの鳴き声が聞こえていい感じ)を左手に見る右側から歩いて、亀山峠まで上がります。
また、この日は祝日でしたが、曽爾高原に着いた時点でまだ10時前ということもあってか観光客はほとんどいませんでした。
*お亀池:一説では火山の火口ではないかといわれていますが、周囲に噴火による火山灰の堆積がはっきりしないことから地質学的には特殊な侵食であると考えられているようです。また、お亀池には数多くの伝説があるようですが、ここでは割愛させていただきます。
亀山峠から倶留尊山(くろそやま)の頂上(標高1038m)を目指します。
二本ボソ(標高996m)から倶留尊山の間は私有地ため、二本ボソの手前で入山料(500円)が必要となります。
通りに小屋がありますので窓口でおばさんに料金を支払います。
頂上に行った後にまたこちらに戻る人はチケットの提示が必要ですので、チケットは失くさないようにしましょう。
戻らない人は頂上からそのまま不動滝や紅ヶ岳へ抜けれるかと思います。
亀山峠から二本ボソまで(約25分)の道中は展望広場もあり、見晴らしもよく、常に曽爾高原を見渡せますので、時折足を止めて眺めるのも良いかと思います。
二本ボソから倶留尊山の頂上(約30分)までの道は、途中で補助ロープが張ってあるような少々きつめの箇所もいくつかありますが、基本的に健脚な方であれば特に問題はありません。ほとんどが歩きやすい道になっています。
眺望は個人的には倶留尊山の頂上より、二本ボソの方が良いと思います。特に二本ボソにある「イワシの口」から見渡す景色が良いです。
ただ「イワシの口」は看板は立っているのですが、ほとんどの方がその看板の下から降りれるようになっている(ちょっと足場が悪く急です)ことに気がつかず、その看板の位置が「イワシの口」だと思っている方が多いようです。
降りると岩場があるのですが、おそらくそこが「イワシの口」だと思われます。
倶留尊山の頂上でしばし休憩した後は来た道を引き返し、曽爾高原へ戻りました。時間的にも余裕があったので曽爾高原でゆっくりと自然を満喫させてもらいました。
これより来た道をそのまま戻り、二本ボソのイワシの口でしばし休憩後に亀山方面も少しだけ歩いて曽爾高原に降ります。
倶留尊山頂上から戻る時にはもう昼の12時ぐらいだったのですが、さすがにこの時間になると、かなり人が増えてきていました。
曽爾高原を十分に堪能した後は、曽爾高原ファームガーデンに隣接するお亀の湯(曽爾高原温泉)でゆっくりさせてもらいました。
お亀の湯の露天風呂はそこそこ広いのでゆったりとつかることができます。お湯はアルカリ性でお肌がツルツルになります。曽爾高原に行かれた方は、ぜひ帰りにでも寄ってみてください。おすすめします!
お亀の湯:750円(土日祝)/平日650円
今回曽爾高原に訪れた季節は4月末ということで春にあたりますが、また機会があればぜひ秋に行ってみたいものです。どこかのサイトに「風の谷のナウシカ」の世界のようだという表現をされていましたので、さぞ神秘的なのでしょう。
ただ徒歩で行くには、バス停から曽爾高原までちょっと距離がありすぎるかなぁと思います。ほとんどアスファルト道路なのが、ちょっときついです。それでも行くのに価値があるところで大満足でした。