旅行年月:2019年4月
ここでは、松本城のみの観光です。
城下町は、蔵造りの建物が並ぶ「中町通り」や懐かしい玩具や古民具・骨董などのお店が建ち並ぶ「縄手通り」など歴史を感じる町並みがあります。
今回はスケジュールの都合上、時間が取れず散策することはできませんでしたが、時間がある方はぜひ、松本城とセットで観光してみてください。
バス停(松本城・市役所前)から降りると、一番近い入場門は、「太鼓門」となります。
※画像の券は610円になっていますが、700円(2020年3月現在)に値上げしたようです。
早速、発券所のある黒門へ向かいましたが、すでに長蛇の列で、天守入場まで約1時間待ち・・・。
ある程度混むことは想定していましたが、まだ朝8時半ぐらいなら、それほどでもないだろうと高を括っていました。
観覧券購入までは、それほど待ちませんでしたが、黒門から入城後に大きなテントのある待機所で順番を待つことになりました。
待っている間にスタッフの方が、クイズ形式で松本城についての説明をするなどして間をつないでいました。
そうこうしているうちに順番がやってきました。ちょうど自分は集団の先頭だったので、足早にその集団から距離をとる形で天守の中へ入りました。
松本城の外観は5重になっていますが、中は6階です。
大天守の4階は天井高4m弱もあるため、5階に上がる階段はかなりの急勾配(61度)です。さらに5階は4.5mもあるため、6階に上がる階段の途中には踊り場が設けられ、緩やかになっています。
順路は大天守(だいてんしゅ)→辰巳附櫓(たつみつけやぐら)→月見櫓(つきみやぐら)と3棟を経て外に出ます。
※乾小天守(いぬいこてんしゅ)は耐震診断結果を受け、現在非公開(2020年3月現在)となっています。
また、天守内の各所に火縄銃などの鉄砲類や出土品なども展示されています。
その他随所に見所がたくさんありますが、松本城公式HPで、かなり詳細に解説されていますので、興味のある方は訪問してみてください。
公式HPでは天守内の平均観覧所要時間は約45分から60分とありましたが、随分待たされたせいで、そんな時間はなく30分ほどで外に出ました。
この時(AM10時過ぎごろ)、発券所前はさらに長蛇の列が増しており、待ち時間がすでに3時間待ちになっていました。
できるだけ待たずに天守に入りたい方は、AM8時までに行くことをオススメします。
戻りのバスの時間までそれほど時間がありませんでしたので、内堀から天守をささっと撮影してバス停へ。
しかし、バス到着時刻になってもバスが来ません。予定時刻の15分後ぐらいにようやく現われましたが、道がかなり混雑しており、中々進みません。
こんなに混むんだったら、松本駅まで徒歩(約15分)で戻ればよかったです。
松本駅前到着時には、乗車予定の電車の発車時刻ぎりぎりでしたので、猛ダッシュで駅に向かい、まさに電車のドアが閉まる直前で、なんとか乗車に間に合いました。
松本城近辺をバスで移動される方は、時間にご注意ください!
これより松本駅に戻り、諏訪へ向かいます。
上諏訪周辺観光では、まずは4社からなる諏訪大社の一つ、上社本宮(かみしゃほんみや)へ。
※本来の予定では上社本宮へ向かう前に、上諏訪駅近くにある評判の「鰻料理店 古畑」で鰻を食べたかったのですが、11時半の時点ですでに長蛇の列になっていたため、待つ時間が無い私は食せず断念することとなりました。残念すぎる・・・・
上社本宮の次は上諏訪駅方面に戻り、諏訪湖沿いにある片倉館へ立ち寄った後、近くの「かたくら諏訪湖ホテル」にて日帰り温泉を利用させてもらいました。
上社本宮は、幣拝殿と片拝殿のみで本殿がない「諏訪造り」という独持の様式です。
本宮最古の建物は、国重要文化財でもある四脚門(よつあしもん)で、1608年に徳川家康が国家の安泰を祈願して造営寄進したものだそうです。
諏訪大社4社(上社本宮・上社前宮・下社秋宮・下社春宮)の中で、上社本宮が一番多くの建造物が残っていますので、時間が無い方はこちらを優先的に参拝(観光)されれば良いかと思います。
拝殿には多くの参拝客が並んでいましたので、時間の都合もあり、参拝は断念しました。
次は上諏訪駅方面の片倉館へ向かいます。ただ、行きのバスであまりにも時間がかかったので今度はタクシーを利用することにしました。
その前に長野の名物「おやき」を食べてちょっと一息つきました。また、お土産として信州手焼せんべい本舗の「ぬれしみせん」を数種類買って帰りました。すごくおいしかったので、お土産におすすめです!
「信州手焼せんべい本舗」は鳥居前の北参道沿いにお店があります。
今回は時間の都合で、上社前宮は行けませんでした。
よって、ここからタクシーで片倉館へ向かいます。
今思えば、上社本宮へは上諏訪駅前からではなく、最寄の茅野駅から来ればよかったと後悔しています。
上社本宮からタクシーで片倉館へ向かったのですが、乗車運賃は3,000円かかりました。
ちょっと余分な出費でしたが、移動時間短縮のためにはやむを得ません。
片倉館は昭和初期にシルクエンペラーと称された片倉財閥が建設した、洋風建築のロマン漂う天然温泉大浴場です。千人風呂と呼ばれ国指定重要文化財にもなっています。
今回はここで入浴はしませんでした。(混みあってても良かったのですが、どうしても露天風呂がある所に入りたかったので)
●上諏訪駅より徒歩8分
●入浴料:大人750円
●営業時間:10:00~21:00(第2第4火曜日は休館)
●館内の見学のみ(ガイドなし):大人400円
●見学時間:時期により異なります
●見学・入浴セット:大人1,050円
諏訪湖の湖畔を少し散策した後に「かたくら諏訪湖ホテル」の日帰り温泉を利用しました。
片倉館では入浴せず、かたくら諏訪湖ホテルを選んだのは、行き当たりばったりではなく事前に調べており、ここの露天風呂が良さそうだったので、最初から決めていたのです。
露天風呂は庭園の緑が美しく、多くの岩に囲まれた「湖天」と檜の露天風呂「びいどろ」の2種類あります。
露天風呂間を結ぶ通路も雰囲気がよく、お客も私以外に1~2名だけだったので、ほとんど独り占め状態で湯船に浸かることができました。
1時間半近くゆっくりさせてもらい、大満足でした。
ただ、残念なことに今はこの時の建物はありません。
2021年4月にリニューアルOPENするようで、当時の建物は解体され、現在建築中です。
リニューアル情報は「かたくら諏訪湖ホテル公式HP」にて確認できます。
上諏訪には他にも「浮城」と言われる高島城や旧甲州街道沿いに5件もの酒造が建ち並んでおり(諏訪五蔵)、飲み比べ歩きも楽しめます。
次は下諏訪駅に向かい、下諏訪周辺観光をしたいと思います。
下諏訪周辺観光では、主に諏訪大社の二つ、下社秋宮(しもしゃあきみや)と下社春宮(しもしゃはるみや)を見に行きたいと思います。
秋宮から春宮へは旧中山道を歩いていきましたが、道中には綿の湯(宿場問屋跡)や旦過の湯(たんがのゆ)、児湯(こゆ)などがあり、中山道屈指の宿場町(温泉宿場)の歴史風情を肌で感じることができます。
下諏訪駅から下社秋宮までは徒歩で10分ほどです。
●下諏訪駅から下社秋宮までのルート(googleMap) >
下社秋宮は、旧中山道と甲州街道の分岐点に鎮座しています。
体長1.7mの青銅製で日本一大きい狛犬が両脇に設置された神楽殿や幣拝殿など境内の社殿4棟が国の重要文化財に指定されています。
17時前ということもありますが、人は上社本宮と比べると格段に少なかったです。
これより下社春宮に向かいますが、中山道を寄り道なしで徒歩15分ほどです。
●下社秋宮から下社春宮までのルート(googleMap) >
下諏訪は中山道屈指の宿場町でもありますが、温泉宿場としても歴史ある温泉地となっています。
また、下諏訪町内には多くの温泉公衆浴場が設けられており、中山道沿いにもいくつか点在しています。
自分はすでに長時間温泉につかってきたばかりでしたので、入浴はしませんでしたが、料金は一般的な銭湯より安いそうですので、温泉好きな方は何ヶ所か巡ってみても楽しいかと思います。
本日3社目の諏訪大社、下社春宮です。
旧中山道沿いに鎮座する下社最初の遷座地で、社殿3棟が国の重要文化財となっています。
ただ、神楽殿と拝殿、左右片拝殿及御宝殿と続く建物の配置や構造は下社秋宮と同じで、その他建造物や雰囲気も含めて一見すると、特に大きな違いは感じられません。
細かい部分では、春秋両社の建築は彫刻において技が競われているようで、確かに拝殿の彫刻部分が春宮と秋宮では異なっていました。
ちなみに春宮は秋宮より後から着工したにもかかわらず、1年早く竣工したそうです。
下社春宮の西側にある砥川に向かって5分ほど歩いて行くと万治の石仏があります。
砥川の中にある島は浮島と言われ、どんな大水にも流れないという下社七不思議の一つとなっています。浮島内にある小さな祠は浮島神社です。
また、万治の石仏までの道中には、この石仏にたいへん感銘を受けた岡本太郎画伯が揮毫(きごう)した石碑(岡本太郎の石碑)もあります。
石仏誕生の由来は、下諏訪観光協会HPから引用させてもらいますと、「春宮に遺石の大鳥居を奉納するために、命を受けた石工がこの地にあった大きな石を用いようとノミを打ち入れた時、その石から血が流れ出た。驚き恐れた石工は大鳥居の造作を止めて、石に阿弥陀様を刻み、霊を納めながら建立されたとされているのがこの石仏です。」
最後に下社春宮の鳥居の先に見えていた下馬橋を見てから、今晩宿泊のホテルに向かいます。
●下社春宮、万治の石仏、下馬橋の位置を確認(googleMap)>
この時点で18時ぐらいです。これより、本日宿泊の「岡谷セントラルホテル」(下諏訪駅から一駅の岡谷駅前にあります)へ向かいます。
https://breezbay-group.com/okayacentral/
1泊(シングル素泊まり) 7,300円
岡谷駅の目の前(徒歩1分以内)ですので、利便性は抜群です!
外観から想像すると、このホテルは元々マンションだったのではないかと思います。
無料のコーヒーサービスがありますが、私が利用した時は激薄コーヒー(コーヒーの味なし)でした。
普通に寝泊まりするだけなら十分のホテルです。
ホテルでの食事は無しでしたので、チェックイン後に岡谷駅周辺を散策しながらお店を探しました。
とにかく鰻を食べたかったので、駅北、駅南と広範囲に渡ってかなり歩き回りましたが、外はすっかり暗くなっていて、特に駅南側はどこを歩いているのかも分からない状況になりました。
1軒「うなぎ・川魚 浜丑」を見つけたのですが、まだ19時なのにすでに営業時間が終了していました。
最終的には「居酒屋 だるま亭」という焼き鳥メインのお店になりました。中々おいしかったです!
私の一人旅は特にグルメにこだわってはいないのですが、鰻を食べれなかったのが本当に残念でした。
本日は、1日で松本城経由で諏訪大社巡りをすることをメインとしたプランでしたが、温泉・グルメをメインに諏訪を訪れる方も1日あれば十分満足のいく旅になるのではないでしょうか。