旅行年月:2020年3月
本日は、京都の観光名所を可能な限りまわってみたいと思います。
以前は嵯峨野、嵐山エリアをメインに訪れましたが、今回は特にエリアを絞らずに、とにかく各エリアの有名どころを行くことにしました。
京都の名所を1日でたくさん見たい方は、参考にしてみてください。
●上記の詳しいルートはこちらのGoogleMapで確認できます>
※ルートマップが表示されない方はシークレットタブで開くか、リンクのURLをコピーしてご覧ください。
※細かいルート設定ができずに、一部で回り道している箇所があります。
東山エリアでは清水寺をメインにしたいので、そこでの滞在時間は多めに取りました。
まず出発地点は阪急電鉄の京都河原町駅から最寄の八坂神社になります。
次に清水寺とは逆方向ですが、八坂神社に隣接の円山公園を経由して、すぐ近くの知恩院にも寄っていきます。
知恩院から清水寺へ向かう際には、ねねの道や一念坂(一年坂)、二寧坂(二年坂)、産寧坂(三年坂)を通ります。
これらの通りはきれいな石畳や階段があり、古い町並みを感じさせる建物が多く立ち並んでいますので、清水寺へ行かれる方は併せて楽しめます。
絵になる撮影スポットが点在していますので、度々立ち止まってしまいます。
清水寺の本堂は2017年2月より、屋根の檜皮葺き替え工事が行われていたのですが、2019年末に工事が完了し、素屋根はちょうど2020年2月下旬に撤去されたばかりでした。
工事中だったことは知らなかったのですが、ちょうどタイミング良く、本来の本堂の姿を目にすることができてラッキーです。
※また2020年5月頃から今度は舞台板交換の工事に入るようです。
清水寺へは直近では、20年ぐらい前に訪れたことがあり、本堂の舞台は人混みでごった返していて、ゆっくりできなかった記憶があったのですが、今回は早朝であったことと、新型コロナウィルスの影響もあってか、観光客はほとんどいませんでした。
開門時間は6:00で、かなり早い時間から空いてますので、人混みを避けたい方は、早朝に行かれることをオススメします。
まだ7時台ということもあり、知恩院に参拝者、観光客は私以外に誰もいませんでした。
知恩院には、美しい風景を楽しめる友禅苑、方丈庭園と2つの庭園があります。
いずれも拝観料(共通券500円)が必要で、受付開始時間は9時からになります。
庭園を見たい方は早朝に来ても入れませんのでご注意ください。
今回の私の場合、知恩院、八坂神社の方から清水寺へ向かったため、ちょうど「ねねの道」、「一念坂」、「二寧坂」、「産寧坂」を通るルートになりましたが、人によっては違う方面から向かう場合があるかと思います。
その場合でも、せめて「二寧坂」と「産寧坂」は、古都の雰囲気を存分に味わえますので、ぜひ通ってみてください。
定番の一つである二寧坂を上りきった前の通り(八坂通)から見える法観寺(八坂の塔)の景観撮影もお忘れなく。
清水寺といえば何と言っても「懸造り(かけづくり)」による檜舞台。舞台上から眺める景色はもちろんのこと、まるで木造のビルディングのような外観が必見です。
※本堂へ入るためには拝観料(400円)が必要です。
まもなく(2020年5月頃)舞台板交換の工事に入るようですので、清水寺への観光する際は工事の状況をチェックした方が良いかもしれません。
●清水寺公式HP>
これより再び、産寧坂、二寧坂を経由して、先ほど八坂通りで撮影した法観寺へ向かいます。
豊国神社や三十三間堂は東山区ですが、京都駅から徒歩20分ほどなので、個人的に京都駅周辺エリアとしました。
このエリアでのメインは三十三間堂(正式名:蓮華王院)です。
しかし、三十三間堂での滞在時間が予定よりかなり長くなってしまったことと、東本願寺と西本願寺も前を通り過ぎるだけのつもりだったのを思わず境内に入ってしまったことで、最後に金閣寺エリアで当初予定していた龍安寺と仁和寺は断念することになりました。
京都駅周辺には、今回立ち寄った所以外にも東寺や東福寺、渉成園(枳殻邸)など名所がたくさんありますが、またの機会に訪れたいと思います。
三十三間堂での滞在時間が予定より長くなってしまったのは、本堂内の千手観音像と風神雷神像、二十八部衆像のあまりの神々しさと佇まいに魅せられてしまったからです。
中央の巨像を中心に左右に各500体の千手観音像(合計1001体-124体は平安期のもの、残りは鎌倉期に復興されたもの)が整然と立ち並び、その前線の両脇は風神雷神像が固め、間は二十八部衆像が立ちふさがっています。まるで史上最強の部隊が編成されているようでした。
それらをまじまじと見ていると、あっという間に時間が過ぎてしまっていました。
※本堂内の撮影は一切禁止されていますのでご注意を。
また、南北120メートルの長屋のような本堂自体も美しく見ごたえがあります。鎌倉時代の1266年に再建されたのが現存のものです。
三十三間堂の軒下を通すことで「通し矢」と言われる競技が江戸時代より盛んに行われていたことでも有名です。
通し矢についての資料なども本堂内に展示されています。
ここから東本願寺(真宗大谷派)に向かいます。(徒歩約20分)
東本願寺と西本願寺についての歴史的背景や違いを調べると中々興味深いものがありますが、ここでは割愛させていただきます。
●東本願寺公式HP>
続いて西本願寺(浄土真宗本願寺派)に向かいます。徒歩約10分ほどです。
西本願寺の見所として、唐門と飛雲閣がありますが、残念ながらどちらも修復工事中で見ることができませんでした。
●西本願寺公式HP>
このエリアでは、二条城、清明神社以外にも京都御所、神泉苑、壬生寺、相国寺など他にもオススメスポットはありますが、今回はスルーします。
やはり、京都観光で二条城を外すわけにはいきません。あとは二条城から徒歩20分ほどですが、こちらも有名な陰陽師の安倍晴明公が祀られている晴明神社に立ち寄りました。安倍晴明には元々興味があり、京都を代表するパワースポットでもあるということでこの場所を選択しました。
二条城は、1603年に徳川家康が京都御所の守護と将軍上洛の際の宿泊所を目的として築城しました。
その後、3代家光によって、城内は大規模な改修工事が行われ、狩野探幽の障壁画などが数多く加えられました。
二条城で有名なのは、テレビでも度々紹介されることがある「二の丸御殿」の大広間(大政奉還成立に向けて重臣達と話し合った場)ではないでしょうか。大広間には、テレビで映されていた様子と同じように、徳川慶喜と重臣の人形が置かれ、当時の様子を再現していました。中々の緊張感を感じさせます。
各部屋の見事な障壁画が、すべて模写であることを知った時は、少々残念でした。
※二の丸御殿内での撮影は一切禁止です。
本物(原画)の障壁画は、4期に分けて、城内にある展示収蔵館(入館料:100円)にて公開されているようです。私が訪れた日は公開期間ではなかったので見ることはできませんでした。
公開期間はこちらの二条城公式HPに記載されています。
また、本丸御殿は現在、保存修理工事中(2021年完了予定)で見ることができませんでした。
ですので、個人的に二条城での主な見所としては、「二の丸御殿」、「二の丸庭園」、「天守閣跡」ぐらいです。時間のある方は、「清流園」内を散策しても良いかと思います。
本丸御殿が見れない状態での入城料1,030円はちょっと高い気がしますが・・・。
●二条城公式HP>
約1時間ほどで巡回した後、晴明神社へ向かいました。二条城前の道をまっすぐ北に進んだ通り沿いにありますが、徒歩で約20分ほどかかります。しんどい方はバスかタクシーを使えば、すぐ着くでしょう。
これより堀川今出川バス停から銀閣寺に向かいます。
バスは102号系統か203号系統に乗り、銀閣寺道で下車(230円)します。
清明神社から堀川今出川バス停までのルートはこちら(GoogleMap)>
銀閣寺道でバスを下車すると「哲学の道」があるので、道沿いに進むと銀閣寺に辿り着きます。(徒歩約9分)。
銀閣寺は相国寺・金閣寺と同様に臨済宗相国寺派で、正式名は東山慈照寺と呼ばれます。
室町幕府8代将軍・足利義正によって建てられましたが、約8年かかった完成を待たずに亡くなってしまいました。
祖父の足利義満が建てた金閣寺にならって設計され、その名の金閣に対して銀閣と呼称されています。
銀箔が貼られていたという説もありましたが、平成19年(2007年)に行われた科学的調査によって創建当初から銀箔は貼られていなかったことが明らかになりました。
銀閣寺の顔は国宝の観音殿 銀閣ですが、室町時代の建物として唯一現存する楼閣庭園建築です。
銀箔が貼られていたという説もありましたが、平成19年(2007年)に行われた科学的調査によって創建当初から銀箔は貼られていなかったことが明らかになりました。
観音殿は平成20年(2008年)2月から平成22年(2010年)3月まで大規模な修復作業が行われたようですが、かなりの古さを感じました。
なお、境内内を巡回する道は比較的狭く、混みあっていると、思うように進めないかと思います。
私が訪れた時間も混雑とはいかないまでも、そこそこの観光客がいたので、あまりスムーズには進めませんでした。
これより再びバスに乗って金閣寺に向かいます。
バスは銀閣寺道バス停より、102号系統か204号系統に乗り(北大路バスターミナル・金閣寺行き)、金閣寺道で下車(230円)します。
※銀閣寺から金閣寺へバスで行く場合、かなり時間がかかります。(バスの経路にもよります)
金閣寺は室町幕府3代将軍・足利義満が造営した北山殿を起源とする寺院です。相国寺・銀閣寺と同様に臨済宗相国寺派で、正式名は鹿苑寺と呼ばれます。
金閣寺は、私が子供のころにテレビアニメの一休さんで頻繁に映し出されていたことで覚えました。
その後何度か行った記憶はありますが、今回で何十年ぶりかの訪問となります。
金閣寺のメインは、当然のことながら舎利殿 金閣になりますが、昭和25年(1950年)の放火事件により焼失しており、現在の建物は昭和30年(1955年)に復元されたもので、金箔は昭和62年(1987年)の改修工事の際に貼り替えられたもののようです。
金箔が貼り替えられてから30年以上も経っていますが、まだまだ色あせることなく美しい輝きを放っていました。
以上で本日の名所巡りは終了です。本来時間があれば、金閣寺の近くの龍安寺と仁和寺もセットで立ち寄る予定でしたが、残念ながら時間切れ(最終受付時間に間に合わない)でした。
せっかくなので最後は嵐山経由で帰ることにしました。
金閣寺から嵐山へは嵐電(京福電気鉄道)を利用することにします。
金閣寺から最寄の駅は北野白梅町駅になりますが、徒歩20分ほどになります。運賃は全線均一の220円です。
今回は、新型コロナウィルスが各地に広がりつつある状態の中での一人旅でした。
躊躇はしましたが、京都はまだそれほど感染者がでていなかったこともあり、万全を期して(マスク着用、人込みに近寄らない、不必要に物に触らないなど) 訪れました。
早朝に訪問した所は、さすがにほとんど人がいませんでしたが、昼前の三十三間堂あたりから、ちらほら人が増えてきました。
三十三間堂、二条城ともに室内は換気がしっかりされており、観光客同士も皆さん意識的に距離を保って歩いていました。
銀閣寺では一段と多くなり、巡回路が狭かっただけに、特に注意を払う必要がありました。
さすがに団体客は皆無で、外国人も欧米人とみられる方をたまに見かけるぐらいで、ほとんどいませんでした。
年代層は圧倒的に20代~30代の若者が多く、中高年層も少なかったです。
全体的に、新型コロナウィルスが発生する以前にテレビで映し出されていたような混雑はありませんでしたが、気を使いながらの観光は楽しさ半減ですので、早く収束してもらいたい限りです。
京都は今回見て廻った以外にもまだまだ名所がありますので、次回はコロナの感染収束後にあらためて行ってみたいと思います。